第4回も「地球の形」。
今回は地球の大きさについて書こうと思います。
さらに受験生向けに、覚えておくと役立つ距離をいくつか紹介します。
早速ですが、問題。
「地球1周は何kmでしょう?」
これは知っている人も多いですね。
答えは4万kmです。細かく言うと40075km。
ただ、これは赤道1周。つまり、地球さんのウエストを測ると40075kmということですね。
では、地球を縦に一周測るとどうなるでしょう?
北極点と南極点を結び、南北に地球を一周したとしましょう。
すると、40009kmになるそうです。
赤道よりちょっと短い。
つまり、
地球ってよーーーーーーーーく見ると、ちょっと横長で歪(いびつ)なんですね。
これは地球が常に自転をしているので、46億年分の遠心力で歪んだ形になったと考えられています。
では次、
北緯60度を一周すると何キロになるでしょう?
この黄色の線が60度ですね。
あれ?赤道と長さ一緒じゃん?
んー、ここは安易にいってはいけません。
この地図はメルカトル図法なので、高緯度(北極や南極に近い地域)になるほど地図が横長&縦長になっています。
地球は丸いですからね、正しく測るには球体で考える必要があります。
丸い地球の図にするとこんな感じ。
PCで頑張って作ってみたのですが、伝わりますかね?笑
結論は2万km!
北緯60度は半径が赤道の半分なので、円周も赤道の半分になりますね。
この図を基に三角関数とかを使って計算するともっと納得できるのかもしれません。面倒なのでやめておきます。
では次、
地球上で「真東に15度」進むと何kmでしょう?
数字が得意な人は簡単ですね。
赤道上だったら「40,000km × 15°/360°= 1,666.67km」
北緯60度上だったら「20,000km × 15°/360°=833.33km」
地理において15度ってとても大切で、
世界地図はだいたい15度単位で緯線・経線が引かれています。
さらに、15度単位で時差も決められています。(あまり厳格ではないですが)
「360° ÷ 15° = 24時間」ですからね!
日本の標準時子午線が通る兵庫県明石市(東経135度)から西へ約1,700km行くと、中国・北京(東経117度)があります。
中国と日本の時差は1時間ですよね。
ちなみに、、
西でも東でも、1度進むと赤道上では111.11kmです。
距離感としては、東京駅から富士山の山頂がだいたい経度1度分、直線距離はちょうど100㎞です(北緯35度なので赤道よりは短い)。
ーーちょっと余談ーー
距離について、私は
東京ー大阪 500km
東京ー福岡 1000km
東京ー仙台 350km
東京ー札幌 800km
と覚えています。
東京―大阪は直線距離では約400㎞なのですが、
東海道新幹線や高速道路を通ると実質約500㎞になります。東京ー福岡(直線距離約850㎞)も同様。
わざわざ実質距離を覚えているのは試験のためではなく、旅行好きの私にとって所要時間を計算したりするのに便利なんですね。
東京―仙台も新幹線のルートで350㎞です。
しかし、東京―札幌は直線距離の800㎞で覚えています。
そう。皆さんお察しの通り。
札幌まで新幹線は通っていないので、基本的に飛行機の移動になります。飛行機はだいたい真っ直ぐ飛んでくれますからね笑
ーーかなり余談ーー
皆さんが大学に入って旅行をする際に、こうした距離感覚とそれによる移動時間の推測はかなり役に立つし、できるとかっこいいです!
他に便利なのは、1㎞=徒歩10分。
海外でネットが繋がらず交通機関が調べられなくても、Google Mapや街中の地図で距離を測って、「歩いて何分か、タクシーいらないな」みたいに判断材料になります。
--余談終わり--
はあー、数字ばっかりで疲れましたね。
でも皆さんは書いてある数字だけ覚えても大丈夫です。そのために今回は計算書いたので。
こうした数字が頭に入っていると、地図問題など解きやすい問題が増えてきます!
まとめ
・赤道1周4万km!北緯60度は2万km!
・地球は15度(1,667㎞)でいろいろ区切れる!
・東京ー富士山(100km)-大阪(500km)ー福岡(1,000km)!
ではまた。