第3回は「地球の形」です。
いやいや、「地球の形」って丸でしょ。
そうです。しかし、ここでの「地球の形」は陸地や海の形や大きさ、地形を扱います。
いきなり問題です。
地球上の海と陸地の割合は何対何でしょう??
え?バカにするなって?
失礼しました。
答えは海7:陸3という割合ですね。
海は広いな大きいな~
では、
「陸半球(りくはんきゅう)」「水半球(みずはんきゅう/すいはんきゅう)」という言葉をご存じですか?
地球は見方によって、海と陸が5:5や9:1の割合になったりもするんです。ちょくちょく入試に出てきます!
地球は球体なので、宇宙人からは地球の裏側半分は見えません。
(透視能力とかがあれば別ですが👽)
すると、こんなにたくさん陸地が見える角度もあるんです!
出典:Google Earth
これで海と陸地が5:5(正確には海51:陸49。これでも海のほうが多い!)。
これを「陸半球」といいます!
その中心はフランス、パリ南西に位置するナントという街。
陸半球の中心はおおよそ、
北緯47度13分
西経1度32分
だそうです。
そして
ナントびっくり、陸半球には地球上の84%の陸地があるそうです。
見えないのは南極大陸、オーストラリア大陸、南アメリカ大陸の南のほうくらいですかね。
お次は「水半球」。
こちらでは海と陸地が9:1という割合になります。
出典:Google Earth
ほぼ海ですね~
人類初の宇宙飛行を果たしたガガーリンの名言、「地球は青かった」が今ではスマホで体感できるなんてすばらしい!
水半球の中心はニュージーランド沖、アンティポディス諸島付近。
おおよそ、
南緯47度13分
東経178度28分
くらい。
陸半球の中心、ナントの緯度経度とおおよそ逆になるんですね。(あたりまえか?)
ここで英語の勉強。
「アンティポディス(Antipodes)」には、英語で「正反対」という意味があります。
地理で使うなら、「対蹠(たいせき)点」と言いますかね。
フランス・ナントから見たら地球の反対側ですもんね。
なるほどー、覚えやすいし英語単語も知れたし一石二鳥!!
(もともとはロンドンの対蹠地だと誤認されて名付けられたらしいが。)
ちなみに、
何度も私が「おおよそ」という言葉を使っているのは、
実はきちんとした陸半球・水半球の中心が割り出せていないからなんです!
理由は、私が思うに2つあって、
1つは「数学的に難しい計算だから」
(私は数学が苦手なのであくまで推測ですが)
2つ目は「地球は常に動いているから」
だと思います。
皆さんも習った通り、地球を覆う何枚ものプレートの動きによって陸地は日々ちょっとずつ移動しています。
また、火山活動によって新しい島ができたり、浸食によって島が消えたりもしますね。
日本でも、最南端の沖ノ鳥島が消えないようにコンクリートで固めていると思えば、
2013年、その約900km北東の小笠原諸島に「西之島」という新たな島が誕生しました。
こうなると、せっかく計算しても明日には中心が微妙にずれているんでしょうね。
地球の偉大さには敵わない。
まとめ
・陸半球は海5:陸5、中心はナント(フランス)
・海半球は海9:陸1、中心はアンティポディス諸島付近
・2つを平均すると海7:陸3で元通り!
ではまた。