第13回もEUについて。
前回はEUの歴史をまとめましたが、今回は頻出ワードをまとめていきます。
前回はこちらから
geography-jyuken.hatenablog.com
まずは通貨。みなさんご存じユーロです。
そもそもユーロは2002年にヨーロッパでの流通が始まりました。現在25の国で使われており、そのうち19か国がEU加盟国です。
通貨を統一することで国境を越えた貿易、金融取引を円滑にして経済を活性化しています。旅行や国境を越えた仕事もしやすくなりますね。
通貨「ユーロ」とユーロを導入している国々の財務状況は、フランクフルトにある欧州中央銀行(ECB)によって管理されています。
また、EU加盟国とユーロ導入国は必ずしも一致していないので要注意です。
EUに加盟していユーロを使用していないのは
・イギリス(ポンド)
・スウェーデン(クローネ)
・ポーランド(ズロチ)
など。
他にもありますが、入試に出そうな国だけまとめます。全部覚えられないし。。
イギリスやスウェーデンなどは、他のヨーロッパの国々よりも長らく豊かであったため、
「他の貧しい国と同じ通貨を使って同じ経済圏になると、自分たちは損をしそうだ」ということでユーロを使っていません。
EUに加盟しておらず、ユーロを使っているのはバチカン、アンドラ、サンマリノなどヨーロッパにいくつかある、とーーーっても小さな国が多いです。入試にはあまり出ないでしょう。
ここで豆知識。
ユーロ紙幣は欧州中央銀行(ECB)が発行していますが、ユーロ硬貨はユーロ導入国それぞれが発行することができます。
よって、ユーロ硬貨の裏側デザインは国によって様々です。
例えば、パリで買い物をすると
フランスの2ユーロコイン(「自由、博愛、平等」というフランス革命のモットー)
ドイツの1ユーロコイン(翼を広げた鷲)
イタリアの50セントコイン(皇帝マルクス・アウレリウスの絵)
みたいな感じでグローバルなお釣りが返ってきます。
みなさんもヨーロッパに行ったらぜひ見てくださいね。
出典:Wikimedia Commons (投稿者:AnjaSuess)
シェンゲン協定はヨーロッパにおいて国境検査なしで国境をまたぐことができる協定です。現在26か国が加盟しています。
私もヨーロッパを多く旅行しましたが、これは非常に便利です。島国に住む日本人には想像しづらいですが、バスや電車に乗っているといつの間にか隣の国に入国しています。
ほんとに何もありません。笑
荷物を運ぶトラック運転手もスイスイですし、
物価の安い国に住んで、物価の高い国(ルクセンブルクとか)に毎日通勤して高い給料をもらう!
みたいなこともできます。
飛行機で入国する場合も出国審査・入国審査はないです。
ただ、原則としてパスポートは携帯している必要はあるみたいです。見せろと言われることはほとんどありませんが。
出典:Wikipedia (投稿者:IgnisFatuus)
相変わらずイギリスは加盟していません。
対して、EU非加盟ですがアイスランドやノルウェーなどはシェンゲン協定に加盟しています。
これらの国を旅すると、パスポートのスタンプはどうなるか?
私は以前、スイスからシェンゲン協定圏内に入って、フランスからシェンゲン協定圏外のイギリスに出たことがあります。
その間にドイツやオーストリア、ベルギーなども旅行しましたが、パスポートのスタンプは「スイスで入国」と「フランスで出国」のみでした。
右がスイスのジュネーブ(Geneve)入国、左がフランスのコケル(Coquelles)出国です。
※スイスはEU非加盟国でユーロも導入していません(スイスフランです)が、シェンゲン協定には加盟しています。
まとめ
・ユーロはヨーロッパの経済を活性化。ECBによる管理。
・シェンゲン協定は人の流れを活性化。
・イギリスはユーロもシェンゲン協定もやりません。もうすぐ離脱します。
ではまた。
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 語学・学習参考書 > 学習参考書・問題集 > 高校・大学受験
- ショップ: 学参ドットコム楽天市場支店
- 価格: 935円