第5回は時事問題対策、ラグビーについてです!
ラグビーワールドカップ盛り上がりましたね!
世界中の人々のラグビーへの熱ってあんなにすごかったんですね。
え?
ラグビーなんか地理と関係ないじゃんって?
実はラグビーの世界的発展はイギリスの歴史と大きく関わっているんです。
もちろん地理の勉強に生かせます。
そもそもラグビーが始まったのは1823年、イギリスのRugby(ラグビー)という街でサッカーをしていた少年が夢中になってボールを手で持って運んだことが起源だそうです。
私もイギリスで生活している際に地図を眺めていたら、
Rugbyという街を見つけ、まさかと思って調べたらラグビー発祥の地で驚きました。
そのころ(19世紀前半から中庸)のイギリスは「大英帝国」の力を地球上の隅々にまで届かせ、「太陽の沈まない国」と呼ばれました。
これはイギリス本土が夜でも、地球の裏側にあるイギリス領は昼間だからですね。
大英帝国の最盛期は19世紀中ごろの「ビクトリア朝」時代。ビクトリア女王の下、あまりにも強い大英帝国の力によって各地での反乱や戦争は少なく、「パックス・ブリタニカ(Pax Britanica:イギリスの平和)」とも呼ばれています。
出典:Wikipedia(投稿者: )
上の地図の赤いところはイギリスの統治を経験した国です。
また、直接統治をしていなくても世界No.1のイギリスは各地で影響力を持っていました。
現代社会でNo.1のアメリカが世界中で影響力を持っているのと同じような構造です。
さて、この大英帝国の力とラグビーの広がりは関係しているのか。。。
では、今回のラグビーワールドカップの出場国を見てみましょう。
・イングランド🏴
・ウエールズ🏴
・スコットランド🏴
・アイルランド🇮🇪
イギリス連邦を構成する上の3カ国はもう当然ラグビーをやっていますね。パブ(イギリスの飲み屋)に行くとラグビー中継で大盛り上がりです。
アイルランドも長くイギリス領でした。
・オーストラリア🇦🇺
・ニュージーランド🇳🇿
・フィジー🇫🇯
・トンガ🇹🇴
・サモア🇼🇸
旧イギリス領のオセアニア諸国ですね。これらの国の国旗にはイギリスのユニオンジャックが入っている国も多いです。ちなみにオーストラリアとニュージーランドの国家君主は現在もイギリスのエリザベス女王です。
・ナミビア🇳🇦
・南アフリカ🇿🇦
アフリカ南部でイギリス植民地を経験しました。また代表チームの多くは白人で、現地で支配階級だったイギリス人達が始めたと考えられます。
・アメリカ🇺🇸
・カナダ🇨🇦
アメリカ、カナダもイギリスから独立を果たしました。カナダの君主もエリザベス女王で、カナダドル紙幣にも描かれています。
以下の国々はイギリス統治を経験していませんが、少なからず関係はあると考えられます。※あくまで私の推測です。
・アルゼンチン🇦🇷
・ウルグアイ🇺🇾
南米はヨーロッパからの移民が多いため、ラグビーが根付いたと考えられる。イギリスの影響もあっただろう。
・フランス🇫🇷
・イタリア🇮🇹
・ロシア🇷🇺
これらの国は貴族同士繋がりもあり、イギリスと文化を共有することが多かっただろう。
・ジョージア🇬🇪
わからない。
・日本🇯🇵
イギリス全盛期(19世紀中頃)に日本は明治期の開国を迎え、岩倉使節団などイギリスへ多くを学びに行った日本のエリートたちがいた。明治期の建築などもイギリス様式を取り入れている。
イギリスってすごかったんですね。
実際イギリスに住んでいると、イギリス人から大英帝国の時代の強いプライドを感じることが多々ありますが、私はそれをなんとなく「かっこいい」と感じています。自国の歴史を理解し、誇りに思えるのは素晴らしいなと。
「ラグビー」だけでなく、
「サッカー」も
「鉄道」も
「資本主義」も
私たちが必死に勉強している「英語」も
ありとあらゆるものがイギリスから世界に広がっているんですね。
え?あまり試験に役立たない情報だった?
お許しください。。。
ではまた。