第8回はバルカン半島を覚えよう!
ということで、バルカン半島の地理や歴史をおさらいしながら国の覚え方も紹介します。
ヨーロッパの東側に位置するバルカン半島とその周辺には10以上の国がありますが、日本人には馴染みのない国が多く、なかなか理解が難しいです。
かつてこの地は「ユーゴスラビア」という一つの国でしたが、その中には様々な民族が混在しており、トラブルが絶えない地域でした。そんな状況を「1つの国家、2つの文字、3つの宗教、4つの言語、5つの民族、6つの共和国、7つの国境」と表現したりもします。
・・・
全部書いても覚えられないのでやめておきましょう。
現在のボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都「サラエボ」では、1914年にボスニア系セルビア人の青年がオーストリア皇太子を暗殺した「サラエボ事件」が発生し、これを契機に第一次世界大戦がはじまりました。
この頃は国際政治の危機がバルカン半島に集まっていたことから、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれます。
そして1991年から1999年、ユーゴスラビアは再び紛争の舞台となります。ここは6つの共和国(スロベニア・クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ・セルビア・モンテネグロ・マケドニア)が「ユーゴスラビア」という一つの政府によって統括されていました。
しかし、どの民族も自分たちの国をもって、自分たちで政治を行いたいと立ち上がりました。
まず1991年にスロベニアが独立します。その後マケドニア、クロアチアと次々に独立していきました。
そうして分かれたバルカン半島は現在こんな感じ。
ピンクの枠が旧ユーゴスラビアです。
さて、ここで私の高校のノートに書いてあったバルカン半島の覚え方を紹介します。
黒い クロアチア🇭🇷
ボス ボスニア・ヘルツェゴビナ🇧🇦
も モンテネグロ🇲🇪
歩 アルバニア🇦🇱
き ギリシャ🇬🇷
反 ハンガリー🇭🇺
セルビア🇷🇸
こそ コソボ🇽🇰
負け マケドニア🇲🇰
る ルーマニア🇷🇴
ブルガリア🇧🇬
まず海岸線を北から南に、続いて内陸を北から南に、そして黒海側という感じです。
あまり覚えやすい語呂合わせではないですけどね。。。
その他、入試に出そうなこととしては、
この地域ではドナウ川も頻出です。
国際河川として有名なこの川はドイツ西南のシュヴァルツヴァルト(日本語で「黒い森」)を起源としてヨーロッパ17か国(支流を含む)、4つの首都(オーストリア:ウイーン、スロバキア:ブラチスラヴァ、ハンガリー:ブダペスト、セルビア:ベオグラード)を通って黒海に注ぎます。
また、これらの国には現在も不安の抱える国があります。
「コソボ🇽🇰」はもともとセルビア(セルビア人が大多数)の中にあったアルバニア人の地域でした。1999年に独立を目指しセルビアと紛争状態に入ります。この際にセルビアはNATO軍の空爆対象になりました。国際的な組織が特定の国に武力介入するのは異例なことです。
コソボは2008年に独立を果たしますが、世界的には国家と承認していない国が多いです。
またセルビアとの国境が近い北部ではセルビア系住民とアルバニア系住民との対立が続いています。
まとめ
・旧ユーゴスラビア「1つの国家、2つの文字、3つの宗教、4つの言語、5つの民族、6つの共和国、7つの国境」
・「サラエボ事件」「ヨーロッパの火薬庫」「コソボ紛争」「ドナウ川」など頻出ワードがたくさん
バルカン半島は説明することがたくさんあるので、また書きます。
ではまた。
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